安堵する雨音 ―愛しき指使い―

亮介は今日も私の中には入ってこない。


私も欲しいとは言わない。


いや、欲しいとは思わない。





いつでも受け入れられる状態なのに、
入ってきたら、きっとつまらない。



亮介の指だけを愛しく思い、
このまま惹かれていたいから、


それ以外はいらない。




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