安堵する雨音 ―愛しき指使い―



「う…ん」


(もう細かいことはいいや、
今はじっくり彼の指を味わおう)





「あ…」




甘い吐息は隠しきれない。






「やっぱり起きると反応が違うね」




意地悪な言葉も私を感じさせる。





「亮介の指…、いい…」
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