安堵する雨音 ―愛しき指使い―

静まり返ったバーの中で、
焼けるように熱くなった私は
服を着たまま、指だけで感じた。





――初めてかもしれない。








「いい指だね。気に入った」







「それは良かった。ありがと」



< 6 / 15 >

この作品をシェア

pagetop