僕がもらった神恋
それから随分歩いたが
一向に店に着く気配もない。


「あのぉ~戸山さん、
どこまで行くんですか?」


「んんっ? ああっ、
もうちょっとかな。」


「もうちょっと?
そうですか・・・」


愛梨は少し不安げな声を出した。



「それで、どんな店を
紹介してくれるんですか?」


「う~ん・・・そうやなぁ~
何がいい?」


「えっ!? ああっ、
だからさっきも言ったように、
作る方ならなんでも・・・」



さっきもその話したよね?
本当に探してくれてるのかな?


愛梨の言葉にも上の空の戸山、
とても店を探してくれているようには
思えない。
愛梨はだんだんと不安になってきた。


しかも戸山はどんどんと
人気のない所へと進んでいる。












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