僕がもらった神恋
「ごめんね、待たせて。」


数分後、知里ちゃんは
店から慌てて出て来た。



「ううん、俺の方こそ
突然来たりしてごめん。」


「そうだ、店長にコーヒーもらったの、
一緒に飲む?」


そう言って知里ちゃんは、
缶コーヒーの入った袋を
自分の前で持ち上げて見せた。



「うん・・・」


「じゃあ、そこの公園行こうか。」


そう言ってニコッと微笑む知里ちゃん。



この知里ちゃんの笑顔に、
ホッとしている自分がいた。






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