僕がもらった神恋
「ホテルに入るとこ見られて
違うって言ってるの?」


「うん・・・」


「信じられない・・・
で、福士くんは納得したの?」


「まさか、納得はできないよ・・・」


「だよね・・・」


「それで怒鳴って
飛び出して来たんだ・・・」



ああ~っ!!

思い出しただけで怒りが・・・
体が震える・・・


そんな博己を知里はじっと見つめた。


そして震える博己の手に
そっと自分の手を添えた。



「!?」


「ねぇ、家来ない?」


「えっ!?」


家・・・?


「私の家、行こう?」


それは突然の知里ちゃんからの誘いだった。


< 161 / 258 >

この作品をシェア

pagetop