僕がもらった神恋
その時、背中にぬくもりを感じた。


「知里ちゃん・・・?」


知里ちゃんが俺の背中に
そっと抱きついて来た。


知里ちゃん・・・


いいんだろうか・・・

この子こんなに甘えて
いいんだろうか・・・?



「忘れちゃいなよ・・・
そんな彼女のこと・・・」


「えっ!?」


「忘れちゃいなよ・・・」


「知里ちゃん・・・」


「無理しなくていいんだよ・・・」


俺の体に手をまわす知里ちゃんの手に
グッと力が入った。



無理しなくて・・・いい・・・?


その時、俺の何か、
我慢してたものが切れた。


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