僕がもらった神恋
男たちは博己の気持ちを理解したのか?
自分たちの行動を反省したのか、
何も言い返せず黙っている。


「すいません・・・」


戸山が呟くような小さな声でそう言った。


「戸山さん・・・」


すると、「戸山さん!!」っと、
男たちの輪の中に、
一人の男が走り込んで来た。


「豊永!!」


「福士!? なんでおまえが?」


「いや、ちょっとな・・・」


豊永は男たちを見渡し、


「そうか、おまえが止めてくれたのか・・・」


そう言ってまた博己を見た。


豊永も戸山が男たちに囲まれてると聞き、
走って来たらしい。


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