僕がもらった神恋
「ふざけるな!!
俺はもう寝る!!」


俺は愛梨に背を向け寝返りを打った。



たくっ!!

いい加減なこと言うな!!


俺は心が痛かった。



何も考えず抱いてしまえばいいのに、
俺はそれすらできない。
別に愛梨だからじゃない、
だれでもそうだけど・・・
そうだけど、愛梨はまたちょっと違う。


大切な人だから、好きな人だから、
簡単にそんなことはできない、
してほしくない。



「博己?」


俺は愛梨の呼びかけにも返事をせず、
寝たふりをした。



何度か呼んできたけど諦めたのか、
呼ばなくなり、
愛梨は布団の中に潜り込んだ。



ただ、俺のスエットの
背中の部分のずっとつまんでいた。



愛梨・・・


その夜、俺はなかなか眠れなかった。



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