僕がもらった神恋
「博己!! 早く行くよ!!」


「うん。」


愛梨は機嫌悪そうに、
口を尖らせている。



俺は腕に残る愛梨の胸の感触を
確かめながら。


俺にはこれで十分だと苦笑いした。



所詮、俺に愛梨は高嶺の花。

今、はっきりと愛梨の気持ちは確認できたし、
これで変に迷うことなく
愛梨に接することができる。


なんかすっきりした。


「待てって愛梨!!」


俺はすっきりした気持ちで
愛梨を追いかけた。



博己はすっきりした気でいたが、
人を好きになるってことは
そんな簡単に割り切れたりしない。


博己はそれをこれから知ることになる。



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