僕がもらった神恋
愛梨・・・

俺はどうしようもない想いが
込み上げてきていた。



愛梨が好きだ・・・


誰のモノにもしたくない。

愛梨を自分のモノにしたい。



無邪気にはしゃぐ愛梨の前で、
俺はそのことばかり考えていた。



俺がもっとカッコイイ男だった、
バリバリ仕事ができる男だったら、
大人の男だったら・・・


愛梨をその気にさせられたのに・・・


俺に振り向かせることが
できたかもしれないのに・・・


俺には全然自信がない。


愛梨と釣り合う男になれない。



俺は自分の自信の無さに
臆病になるしかなかった。



今までもそうだった、
だから平気なはずなのに、
今の、今の俺と愛梨の距離が
あまりにも近すぎて、
俺はこの感情を
上手く抑えることができなかった。



< 79 / 258 >

この作品をシェア

pagetop