僕がもらった神恋
「どうしたの博己?」


はっと気が付けば、
愛梨の顔が目の前にあった。


「わぁっ!!」


俺は思わず後ろにひっくり返った。



「何そんなに驚いてるのよ?」


愛梨は笑いながら俺を見た。



「ははっ・・・」


何やってんだ俺は!!



「んんっ!?」


その時、一匹の蜘蛛が畳の上を歩いていた。



「蜘蛛や・・・」


「えっ!?」


博己はそっと蜘蛛に近づき、
掌でそっと蜘蛛をやさしく掴んだ。


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