初恋は実らない
「一浪…するのかな?」

雅也の言葉が遠くに聞こえる。


何してんねん、俺。
分からんかったら訊けば済む事やろ?

そやけど・・・

電話?
メール?

一歩踏み出す勇気が出んのんは、なんでや?


雅也の存在も忘れて悶々とする俺に


「橋本ク~ン」


声を掛けて来たのは、小西だった。

< 132 / 284 >

この作品をシェア

pagetop