初恋は実らない
「合格おめでと~♪」

「ああ、ありがと」

「あ~良かったぁ。
恭子ね、知らない人ばかりのところでどうしようかと思ってたけど、橋本君が一緒で安心♪
入学式は一緒に行こうね!」

「いや、でも学部ちゃうし。
人数多いから同じ時間か分からんで?」

「えぇ~、それじゃ同じ時間だったら一緒に、ね?
絶対だよ、約束!
そうだ、連絡先を交換しよ?」

そう言って携帯を出してくる。


断る訳には・・・いかんよなぁ?


渋々出した俺の携帯をひったくるように手に取ると、小西は勝手に赤外線通信を始めた。



意外と…やる事、大胆やな。

それに…自分の事、『恭子』って名前呼びするんや。


なんか・・・
ますます思ってたイメージと違う事に戸惑ってまうなぁ。

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