初恋は実らない
連絡先を交換した事に満足したのか、小西は教室から出て行った。

はぁ・・・(溜息)

「なんだよ、ラブラブじゃんか!
これでお前ら、学年公認のカップル・決定だな」

「待てよ、勝手に決めんな!」

「だって、これだけ周りのヤツに見られてんだぞ?
お前が否定したって誰も信じやしないよ」

「・・・・・・」

外堀から埋められるって…こんな感じなんやろか?

「なぁ、どうしてそんなにノリ気じゃないのさ?
実咲ちゃんがいないから?」

「分からん」

それ以上、話す気にもなれなくて。


♪~♪~♪


休み時間を終えるチャイムの音にホッとした。

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