初恋は実らない
はぁぁ~(溜息)
「待ってろ」って言われてもなぁ。

淳ペーと約束した手前、渋々教室へ戻る。


広い教室には、もう誰もいなくて。
私一人。


窓から校門を見ると、淳ペーと別れを惜しむ人達が。
入れ代わり立ち代わり言葉を交わしてる。


男女問わず愛されてたんだね・・・。


私の好きな人は、アイドルみたいに人気があったんだ。
そんな人の傍にいれた私は、ラッキーだったんだよ。


今なら大丈夫。

こっそり裏門から出てしまえば、気付かれない。


最後の最後だと、自分に言い聞かせて
遠くにいる淳ペーの姿を目に焼き付けた。


さようなら。

今まで本当にありがとう!

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