初恋は実らない
必死の思いで実咲の家へと向かう。

確か、この角を曲がったら・・・


部活帰りに何度か通った道。
目指す場所には一軒の家。


ココや。


せやけど・・・
表札が無い。

なんで?

どんどん疑問は湧いて来るけど、答えなんてどこにもあらへん。


ただ、見つめる家の一階の窓はシャッターが下りてて。
見上げた二階の窓にはカーテンも無く。

「おらへん…のか?」

無意識に出て来たのは、その一言。



携帯が繋がらなくて
家はもぬけの殻で。

それって実咲がいなくなったと云う事で。


脳天カチ割られる程の衝撃やった。

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