初恋は実らない
「淳ペーの事、好きだったよ。
いつからだったか覚えてないぐらい、ずっと前から。
もしかしたら中学の入学式の日の…自己紹介の時からかもしれないね。
傍にいて、一番近くにいられて
嬉しかった反面、ホントは辛かった。
いろんな女の子が淳ペーの彼女になっていくのに…
私にはそんな感情を持って貰えない事が悲しかった。
『お前は親友』って言われる度に傷付いてたんだ」
「実咲・・・」
「でも…もう大丈夫だよ!
今は淳ペーの想いが叶って…良かったって思ってる」
「俺の・・・想い? 叶ったって?」
「小西さんが好きだったんでしょう?
両想いで・・・良かったじゃん!」
ここで泣いちゃダメだって、自分に言い聞かせて。
無理矢理 笑顔を作って見せた。