初恋は実らない
「俺が・・・小西を好き?」

ソコ、疑問?


「俺と小西が・・・両想い!?」

何? その自分への確認作業は・・・。


「なぁ実咲、お前の中で、俺は・・・
小西が好きな事になっとんか!?」

「違う・・・の?」

「ん――、そうやと言えばそうやし、違うと言えば…ちゃうねんけど…」


 ど っ ち !?


少し考えて、ようやく淳ペーは口を開いた。

「確かに転校して来た時は、めっちゃカワイイし、頭ええし…理想のタイプやと思てん。それは事実や。
せやけど、それは憧れ…ちゅーか、まぁ、俺の中では小西はアイドル的存在やった、ちゅーこっちゃ。
アイドルやから見てるぐらいで丁度エエんや」

何、この男。
実際、小西さんとイイ雰囲気だったじゃない!


「なぁ実咲、理想と現実は別モンやで? そやろ?」


ねぇ、どういう事なの・・・?

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