初恋は実らない
初めてのエアメールは淳ペー宛になった。

ネックレスと一緒に手紙を書いて。
郵便局で差し出す時は、説明するのに汗だくだった。


無事、届きますように――


その願いは叶って・・・

今、そのネックレスは、淳ペーの胸元で光っている。


アイツが身に着けた画像を見た瞬間、なんとも言えず嬉しくて。
思わず自分のネックレスに手を伸ばしていた。

離れていても一緒――

そんな風に言われたような気がして。

アイツからのメールには

“友達に聞いてんけど『スカイプ』を使たら、タダで通話が出来るんやって。
パソコンにカメラを取り付けたら、テレビ電話みたいに喋れるらしい。
それがあったら…気軽にお前の顔が見れるのにな!
離れてるのも気にならんぐらい、実咲の声が聴けるのに・・・”

また欲しいものが一つ増えた。

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