初恋は実らない
カフェを出て公衆電話を探す。

改札の手前にあった!!

もう覚えてしまった淳ペーのナンバーを押してみる。

・・・・・・。

呼び出し音から留守番電話サービスに切り替わる。

メッセージを残して、もう一度カフェを覗き見る。

やっぱりいない。

仕方ないから、私は淳ペーの家を目指して歩き始めた。



懐かしい道。

ロンドンに行く前は灰色だった街並みが
今は緑がまぶしい程に輝いていた。

だけど今の私には、そんな事はどうでもよかった。


淳ペー・・・。

家にいるかな?

寝坊とかなら笑って許せるけど、携帯にも出られない状況って??


お願いだから無事でいて。

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