初恋は実らない
頭の中が真っ白になって
自分でもどう返事したのか覚えていない。

「アナタには悪いけど…淳と私は、そういう関係なのよ。
もう彼に纏わりつかないでね?」

自信に満ちた小西さんの表情。

目を合わせたくなくて、ふと視線を下げたら
小西さんの首筋に鬱血した痕を見つけた。


キスマーク。


きっと これが そうなんだ。


このキスマーク…
淳ペーがつけたの?

生々しい情景が想像出来て、吐きそうになる。


「アナタが遠距離なんて強要するから、彼…相当溜まってたみたいよ。
まぁ、心配しなくても私が優しく応えてあげたから。
おかげで私は腰が痛くて大変だけどね~」


勝ち誇った顔。

まるで私を見下したかのような・・・。

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