初恋は実らない
なかなか話そうとしない淳ペー。
この長い沈黙だけでも、私の憶測が当たっているような気になって行く。

もうダメかもしれない・・・。
そう思い始めた頃に淳ペーが口を開いた。

「裕。 大学入ってから一番仲のいい、裕の…家におった」


本当?
本当に?


「嘘じゃ…ないよね?」


「・・・・・・。」


ねぇ、どうして答えてくれないの??

「嘘やない!」
笑ってそう言ってくれれば、私の不安なんて吹き飛ぶのに・・・。


「吉武くんの家にいたんだよね? 間違いない…よね?」


お願い淳ペー。
私を安心させて!!


「・・・・・・。」


だけど、私の願いは届かなかったみたい。



淳ペーからの返事は無い。


こんな歯切れの悪いやりとりなんて・・・

以前には無かった。


夕べ一晩の間に一体何があったの??

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