初恋は実らない
電話でするような話やあらへん。
せやから、会うて貰う事にしたんや。


待ち合わせは有名なホテルのロビー。


約束の時間より10分は早く着いた。
にも関わらず、アイツは既にその場にいた。


「お待たせして、すんません」

「いや、まだ時間にはなってないだろ?」


余裕ぶっこいた含み笑い。
なんでやねん。
いちいち気に障る。


大人の余裕!?


俺には余裕なんてあらへんけど・・・


そんでもこの人と話しをせな、実咲の事は諦められへん。

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