初恋は実らない
直接、話をした事はないけれど・・・
3人とも知ってる顔――みんな淳ペーと付き合ってた子たちだ。

『アンタさぁ~、マジうざいんだよね』

どうやら3人とも、淳ペーと別れたのは私の所為だと言う。

れっきとした彼女がいるのに、私が淳ペーの周りをうろつくから続かない、と。
とにかく淳ペーから離れろ。その繰り返し。

「それなら…私はマネージャーを辞めますから代わりを頼みますね。
淳ペーには皆さんからちゃんと説明して下さいよ?お願いします!」

ぺこりと頭を下げ、あっさり引き下がると急に慌て始めた。


なんなの?


「私だって、やりたくてマネージャーをしてるんじゃないんです。
淳ペーにやらされてる状態なんです。
代わりにやってくれるなら、すぐにでも交代しますよ?」

『べ、別に…マネージャーがやりたい訳じゃないし…』

「それなら私はどうすればいいんですか!?」

『・・・・・・。』

雑用はしたくないクセに、彼女面はしたいって事?

本当にバカバカしい。

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