初恋は実らない
「ごめん、淳…。
俺知らなかったんだよ。
実咲さんと淳が…ダメになったって。
その原因があの時の事だったなんて、俺もつい最近知ったんだ。
俺が淳を避けてたのは、俺がお前を騙して小西と関係を持った事に対しての後ろめたさからだった。
でも真実を知らされて…相当落ち込んだよ。
それから、自分のバカさ加減に腹が立って…」
最近知ったって…どういう事なんや?
「街でバッタリ小西に会ったんだ。
『お茶しよう』って誘われて…特に用事も無かったから一緒にカフェに入った。
小西、就活に苦戦しててさ。
テレビ局の女子アナ狙いらしいんだけど、ことごとく落ちてて。
留年はカッコ悪いからタレント事務所に登録したって言ってた。
俺が内定貰ったのを知ってて…『大手の広告代理店でしょ?タレントが必要な時はいつでも言ってね』って言われたよ。
まだ入社すらしてない俺にだよ?ビックリした。
その後に…『まだ彼女がいないんなら、恭子がなってあげようか?』って言われたんだ。
勿論、丁重にお断りしたよ。
今は恋愛にうつつを抜かしてる場合じゃないから。
そしたら今度は『あの後、橋本君達がどうなったか知ってる?』って訊いてきたんだ。
首を横に振る俺に、『真実を知っておくべきよ』と言った。
淳に対して俺と小西は共犯者だったから。
あの時の俺の任務は…淳が実咲さんと会うのを妨害する事。
寝過ごした淳は実咲さんに会えなかった。残念だったね、と。
久しぶりの対面を邪魔して、困らせた程度の事だと思ってた。
でも・・・実際は違ったんだね?
淳が小西と過ちを起こして、実咲さんがそれを信じて身を引いたと教えられて…。
俺、本当にどうしようって思った。
小西は『あんな女に負けるなんて信じられない!恭子の方が絶対に可愛いのに!別れていい気味だわ』って。
けど、それは違う。
淳も実咲さんも・・・何も悪くないから!!」
どこまで根性曲がってんねん、あの女!
俺知らなかったんだよ。
実咲さんと淳が…ダメになったって。
その原因があの時の事だったなんて、俺もつい最近知ったんだ。
俺が淳を避けてたのは、俺がお前を騙して小西と関係を持った事に対しての後ろめたさからだった。
でも真実を知らされて…相当落ち込んだよ。
それから、自分のバカさ加減に腹が立って…」
最近知ったって…どういう事なんや?
「街でバッタリ小西に会ったんだ。
『お茶しよう』って誘われて…特に用事も無かったから一緒にカフェに入った。
小西、就活に苦戦しててさ。
テレビ局の女子アナ狙いらしいんだけど、ことごとく落ちてて。
留年はカッコ悪いからタレント事務所に登録したって言ってた。
俺が内定貰ったのを知ってて…『大手の広告代理店でしょ?タレントが必要な時はいつでも言ってね』って言われたよ。
まだ入社すらしてない俺にだよ?ビックリした。
その後に…『まだ彼女がいないんなら、恭子がなってあげようか?』って言われたんだ。
勿論、丁重にお断りしたよ。
今は恋愛にうつつを抜かしてる場合じゃないから。
そしたら今度は『あの後、橋本君達がどうなったか知ってる?』って訊いてきたんだ。
首を横に振る俺に、『真実を知っておくべきよ』と言った。
淳に対して俺と小西は共犯者だったから。
あの時の俺の任務は…淳が実咲さんと会うのを妨害する事。
寝過ごした淳は実咲さんに会えなかった。残念だったね、と。
久しぶりの対面を邪魔して、困らせた程度の事だと思ってた。
でも・・・実際は違ったんだね?
淳が小西と過ちを起こして、実咲さんがそれを信じて身を引いたと教えられて…。
俺、本当にどうしようって思った。
小西は『あんな女に負けるなんて信じられない!恭子の方が絶対に可愛いのに!別れていい気味だわ』って。
けど、それは違う。
淳も実咲さんも・・・何も悪くないから!!」
どこまで根性曲がってんねん、あの女!