初恋は実らない
どんよりする私の気持ち。
知ってか知らずか、淳ペーが声を掛けて来た。

「実咲、どないした?
なんか悪いモンでも食ったん?」

アンタとは違うっ!!

「俺に話せる事やったら、いつでも言えよ?相談のったるから」

「淳ペー・・・」

「俺ら親友やん。そうやろ?」

なんか、胸にグッときた。

返事も出来ずにこくんと頷く私。

「よっしゃ、ええ子や」

そう言いながら、大きな手で私の頭をくしゃりと撫で・・・


くしゃり?
くしゃくしゃ?


オイッ!
ここまでグシャグシャにする必要あるの!?(怒)


「ははは、実咲 ぶっさいく~!」

チッ!!
盛大に舌打ちしたい気分。

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