初恋は実らない
翌日の部活に、雅也くんは顔を出さなかった。

「雅也から何か連絡来てる?」

「来てない」

どうやら淳ペーも休んだ理由を知らないみたいだった。

胸騒ぎがする。
だけど・・・私には何も出来ない。

明日は月曜だし、流石に学校を休む事もないよね?
そう自分に言い聞かせて部活を終えた。


夕方、淳ペーから電話があった。

「雅也、ケガしたみたいやねん!」

「ケガ!?」

「うん、そんで今は家に帰ってるけど、念の為に明日も病院行ってから学校行くみたいや」

「ケガってなんで??」

「よー分からんけど、チャリ乗ってて車に当たられたらしい。
腕、骨折したみたいやから部活はしばらく無理やな」

「そんな・・・」

「雅也自身も動揺してるみたいやから今は連絡すんな。ええか?」

「了解・・・」

「ほな、な?」

そう言って、電話は切れた。


雅也くんがケガするなんて・・・。
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