初恋は実らない
目の前にいる女子は、明らかに私の知らない存在。
そんな子達に、この言われようって・・・。

これが、ここ(学校)での・・・一般的な私の評価なの?

私ってこんなに敵が多かったっけ?
呆然としてしまう。

私が言い返さないせいか、相手が強気に出る。

「マネージャーだかなんだか知んないけど、調子に乗ってんじゃないわよ。
高橋君は麻里子サマと付き合ってんの!橋本君だってねー」

「橋本って・・・俺? 俺がどないかした?」


な、なんで、ここに淳ペーが!?


「なんか…俺とか雅也の話、してたみたいに聞こえてんけど?何!?」


急に黙り込む彼女達。
それってズルくない?

「コイツはバレー部のマネージャーで大事な存在やねん。
あんたらの誤解でコイツが辞めたらどないしてくれるん?
あんたら責任取ってくれるんか?」

「・・・・・・」

「雅也が中川と付き合ってんのはともかく、コイツは仕事してんねんから余計な事言わんとって。
それに、コイツ…俺の親友やから。苛めたらタダでおかへんで?」

淳ペーが睨むと『キャ~』っと叫んで、その子達は逃げてしまった。

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