初恋は実らない
「はぁ~アホらし。お前、何やってんねん」

呆れたようにつぶやく淳ペー。

「あ、ゴメン。助けてくれてありがとね。
雅也くんが休部届を出し忘れてるから顧問に頼まれてさ~。
雅也くんを捕まえるつもりが、この有り様」

「お前なぁ~、そんなん俺に言うたらええやん」

「そう思ったけど…淳ペーいなかったからさ・・・。
一応、雅也くんに督促のメールを送ったんだけど」

「けど…、なんや?」

「拒否られた」

「はぁ!?どういう事や?」

「アドレス変えたか、受信拒否でしょ?」

「はぁぁ?アイツ何やってんねん!?
しゃーない。俺が雅也に言うとくわ、休部届の事。
それから・・・」

「それから・・・何?」

「あんな嫌がらせに負けんなや?」

「嫌がらせ??」

「今の女子ら、お前が俺とか雅也と仲ええのんが気に入らんのやろ?
お前は気にせんと堂々としとったらええねんで」

「分かってるよ。こんなの慣れっこだもん。
今までどんだけ我慢して来たと思ってんの??」

「さよか。そりゃスマン事したな。
その調子でこれからもやってくれな?」

「はいはい」

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