初恋は実らない

三年生

雅也くんが部活に戻る事はなく、私たちは三年に進級した。
クラスは持ち上がりなので、相変わらず淳ペーとは同じクラス。

先輩の引退と共にバレー部の部長になった淳ペーは、忙しいながらも充実した日々を送っていたように思う。
私はマネージャーとして支えるぐらいしか出来ないけど。

一年生が6人入部し、気持ちは『目指せ、インターハイ』。
けれど・・・
県大会を目前にあっさり敗れてしまった。

抜け殻状態。

まさに、そんな状態の私とは違い、淳ペーは切り替えも早かった。

後輩の指導に熱を入れつつも、受験へとシフトチェンジしていたように思う。


淳ペーの志望校――
関東だけじゃなく全国からも志望者が絶えない超有名な私立の難関校だった。

ひぇ~~。
私なんか地球がひっくり返っても絶対合格出来ない学校。

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