初恋は実らない

思いがけない選択肢

淳ペーと話してから、随分日が過ぎた。

未だ志望校すら決まってない私。
いい加減、いくつか的を絞らないと。

そんなある日。
珍しくお父さんが早く帰って来た。
久しぶりに家族揃っての夕食。

食後にみんなでお茶を飲んでいたら

「実咲に話がある」

お父さんに言われた。


???


何だろう。
凄く真面目な雰囲気・・・。


「実咲は・・・進路、どうするつもりだ?」


何、急に。
受験して大学に行くつもりだけど・・・。

思いがけない切り込みに挙動不審になりそう。


「受験・・・するよ?」

そんな答えしか出せなかった。

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