初恋は実らない
ドキドキしながら週末を過ごした。
自分が受験してる訳でもないのに・・・我ながらバカみたいだと思う。

週明けの月曜
まだ雪が残る中、センター受験者は学校へと向かう。
模範解答から自分の結果を判定する為だ。

なんとなく淳ペーの様子が気になって、帰る時間を見計らって学校に出向いた。

「あれ!?実咲、何してんねん?
お前、センター受けてへんやろ?」

しまった!バレる!!

「ちょっと進路の事で、先生に相談に・・・」

咄嗟に出まかせを告げたけど、淳ペーは特に気にしていない様子だ。
それなら、こっちから質問してしまえ!

「センター、どうだった?」

「ん~、正直ビミョーやな。五分五分ってトコ?
もうちょい点取れてるかと思ててんけど甘かったなー。
国公立狙いやったら、まじヤバかったな」

冷静に分析してる様子。

「まぁ済んでしもた事、気にしてもしゃあないからな。
本番頑張るしかないわ」

うん、頑張って。

心の中で思った言葉は、口に出す事が出来なかった。

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