凶悪ペンギン。
「Θεοωψб,Шχγδδ(この子ペンギン、可愛いー!)」
「Дρдρ,Пмплвαιθъъш(コラコラ、驚かせちゃ可哀想だろ)」
「Ψ,∀баγЬ(あ、すいません)」
変な生き物め、いきなり大声出しやがって……チビッたじゃねえか……くっ、屈辱だ。
威嚇か? 威嚇なのか?
売られた喧嘩は買うぜ?
ただ、アレだ、うん、今は買う時期じゃねえだけだよ、お嬢さん。
……まあいいや、ふっ。
で、アイツらは何なんだ?
白い毛皮の貧弱な奴と、青いテカテカ毛皮に黒いトサカの奴と……初めて見るぜ、こんなヘンテコな生き物は。
「もきゅっ? アザラシ君、寝ちゃったよ?」
「この状況で寝るとは……っていうか、アザラシならこの生き物が何か知ってんじゃねえか?」
「さっき“ニンゲン”って言ってたじゃん」
「そ、そうだっけ? いや、オレ様は知らんっ、聞いてんなら早く教えやがれっ」
「はいはい、ごめんきゅっ」
「……ぐっ」
……ない可愛いくない可愛いくない可愛いくない可愛いくない可愛いくない可愛いくない……。
しっかりしろっ、オレ様!