凶悪ペンギン。
「このフネもうすぐ止まる」
「えっ、ああ、お、おう、知ってるぜ、ああ知ってるぜ」
……止まる、だと? どこにだ?
確実にオレ様達が住んでた所じゃねえよな……空気が違うぜ。
隙を見て何とかしなきゃいけねえな。
仕方ねえからアイツと、意外に早口なアザラシも一緒に──
「くうんっ、ねえねえ、白毛皮さんっ。キミは雌? 僕のお嫁さんにならない? ねえっ、言葉通じないのなんて愛があれば大丈夫だよねっ?」
お前は……お前ってヤツは……──
ドッチなんだあーっ!!
《また来月ぐらいにでも》