BOAT
沙亜夜の方を向き
顔を見ると
心配そうな顔をしている。

ふと顔を下げようとすると
沙亜夜の腕の大きな傷が目に入った。

あたしほど大きな怪我じゃなかったけど
ちゃんと手当てしてもらわないと・・・


声を出すたびに傷がうずくけど

「沙亜夜・・・沙亜夜の腕・・・!!!」

精一杯2人に伝えた。

「凜!!!!
そんなあたしのために
無理して声出さなくていいのに!!!!」
沙亜夜が叫んだ。

「腕、見せてくださイ!!」
シャオロンが沙亜夜の腕を見る。

「優弥、結構傷深いヨ。
でも病院にいくほどじゃないから
保健室に連れっててあげてヨ。」
「いや・・俺、この足怪我した人の病院についていく。」
「でも凜と僕は友達だし・・
僕が凜についていク。」
「帰り遅くなりそうだし、
俺が行くよ」
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