記憶のない少女
「ここは・・・・」
頭が何かを締め付ける。
包帯・・・?
「梛(なぎ)!!!起きたの・・・・よかった。」
・・・・。
「・・・お母さん?」
「えぇ。そうよ?わかるのね・・・。」
随分と心配そうにしている私の母。
「梛・・・ここはね、病院なの。」
「病院・・・・なんで・・。」
「あなた事故にあったのよ・・・。飛び出した車とぶつかったの。」
事故・・・・私事故にあったんだ。
「それもね、頭を強く打っちゃったみたいで・・・脳に負担かけちゃったの。」
「・・・・?」
「つまりね・・・・梛、あなた・・・少しだけ記憶なくしちゃったんだって。」