ウラもオモテも
 直後


「ところで、君もそう思ってる?」

 と、胸に湧きあがった不安を隠しもせずに聞いてきた。



「会社ではそう見えるけど……。
 そっちが仮の姿だと思ってます」


 だって、
 
 私を見つめるあなたの瞳は。
 
 私を抱き寄せるあなたの手は。
 
 私に囁くあなたの声は。



 ひたすら甘く、柔らかいもの。
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