ウラもオモテも
「――君は、どっちが好き?」
彼は息が触れるほど私に顔を近づけて問う。
知ってるくせに。
それが好きなこと。
ウラとオモテがあまりにも――違って別人みたいになる貴方だからこそ、こんなに惹かれてしまうってこと。
わかってて聞いてくるなんて、憎い人。
彼は息が触れるほど私に顔を近づけて問う。
知ってるくせに。
それが好きなこと。
ウラとオモテがあまりにも――違って別人みたいになる貴方だからこそ、こんなに惹かれてしまうってこと。
わかってて聞いてくるなんて、憎い人。