オカズ視線



「ねえ、しよ?」


羽間くんの部屋。

いつも誘うのはあたしからで、羽間くんからは誘ったことがない。


「ね、電気……消すよ」

「う、うん」


羽間くんは、昼間もそうなんだけど、夜もこう。


話しかけてもドモっちゃうし、こっちから積極的にいかないと、彼は自ら動かない。


「んと……ねえ。服、脱がせて?」


「……っあ、は、はい」


付き合って四ヶ月。
あたしからキスして、
あたしから誘って、
やっと繋がったのが、二週間前。



以来、あたしは羽間くんの虜だ。



一回エッチしちゃったら、飽きると思ってたんだ本当は。


一回、君の事を知っちゃえば、飽きると思ってたんだ本当に。


でも、違った。

まんまとやられたわ。
あたし。


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