オカズ視線
羽間くんの愛撫は、小鳥のさえずりのように優しすぎて、正直ちっとも感じないの。
でも──────。
「ハルナ……挿れるよ」
「……あ、ちょっと待っ……っん!!」
ズン!と、子宮の奥まで躊躇う事無く入ってくる熱いモノ。
さっきまでの、もどかしくて、ウズウズするような愛撫とは正反対のその生き物に、受け入れる準備の出来ていない、あたしの身体は悲鳴をあげる。
背中から頭のてっぺんまで、一気に加速する激しいピストン。
息つく間もないほどの激しいセックス。
それより何より、あたしが一番萌えるのは、
上から見下ろす、君の視線。
昼間とも違う、
夜とも違う、
この瞬間だけに見せる
その鋭い目。
まるで、あたしを全て壊してやるよ、って言うように睨みつける鋭い目に、あたしはまんまとやられたの。
ねえ、その顔、昼間も夜も見せないで。
この瞬間だけしか見れない、とっておきの顔。
あたしは今日、帰ってからも身悶える。
妄想の中の
君の視線に犯される
あたしを想像しながら。