独占シタイ
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彼の部屋で抱き合うのは、これで何回目だろうか。
明るいナチュラルなフローリングに、置かれている家具はすべてダークブラウンで、落ち着いた室内。
ベッドサイドには小さな間接照明があって、シンプルなその明りに照らされる彼の身体が、好き。
さんざん抱き合った後、ベッドから降りた彼は、ミネラルウォーター片手に戻ってくる。
ベッドサイドに座るあたしを後ろから抱きしめるように座り、あたしにグラスを差し出す。
カラン。
氷入りの水が、身体の火照りを沈めてくれる。
彼が同じようにグラスの水を飲む、ゴキュ、という音がすぐ耳の近くで聞こえて。
身体を半身ずらして彼の胸に顔を寄せる。
目の高さに、大好きな鎖骨。
やっぱり汗ばんでいるその身体がたまらなくセクシーで。
鎖骨に指を這わせ、その首筋を強く吸い上げる。
「っおい、痕付けんなって。」
「大丈夫。ちゃんとボタンしてれば、見えないから。」
ワイシャツに隠れる、ギリギリの位置。
だって、あたし以外の女子に、こんなセクシーな透、見せたくないから。