片道20分
きっかけ
私があの人に恋をしたのは
2年の冬。
初めて遅刻しそうになって
雪の道を走っていた時、
反対側からあの人が歩いてきた。
そのときは1人で、私はまったく気にかけず通り過ぎようとした時
「うおっ」
とあの人が声をあげた。
びっくりしてその人を見たら 後ろを見て目を輝かせていたから
何だろうって思って私も後ろを見た。
そこには、おっきい虹がくっきりと架かっていた。
(え、もしかしてこれで声あげたの!?)
変な人だなって思ってチラって見たら
その人は私に
「朝から良いもん見れたな!」
って柔らかく笑いかけた。