片道20分
「へーえ……」
亜依子は
「あたしも見たいな、その人」
って優しく笑った。
「てか何でもっと早く言ってくれないのよー!」
「ごめんごめん、何か言うの怖くてさあ」
「今さら何が怖いってさ!もう3年も一緒なのに」
そうだ。
私たちは3年間
ずっとずっと一緒なんだ。
「えへ。これからはちゃんと言うよ」
「当たり前だよ、まったく」
私たちは笑い合った。
何だか、スッキリした!
やっぱり亜依子に話して良かった。