おにいちゃん。



―――翌日。 

「はぁ、今日は日曜だったかぁ…」

てっきり月曜だと思って、早起きしてしまった…っ 
「二度寝しよ…」

と、あたしがベッドに倒れこもうとした時。 

「嘉穂〜〜」

ドアの外で…
おにいちゃんの声が。 

私は再び体を起こして 
ドアを開けた。 

「なに、おにいちゃん。あたしこれから二度寝しようとしてたんですけど。」

「もう充分寝たろ。それよりさッ」

なんだか 
落ち着きがないおにいちゃん。 

すると 
ポケットからなにやら 

紙をとりだした。 

「じゃ〜ん♪これなんだ?」

「ん??」

あたしは目を細めて 
紙をにらむ。 

「…水族館?」

「そう!」

キラキラと 
目を輝かせるおにいちゃん。 

これをあたしにみせて… 
どうしろと?

「嘉穂今日暇だろ?」

「ぅ…ま、まぁ。」

え…なに まさか… 

「行こう!」

「はぁ?!」

おにいちゃんと?! 

二人だけで?! 

あたしが?!


「…………っ」






どうする…?!!

あたし!!!!!!!








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