おにいちゃん。



ガリッ―…

「…………。」

ぉにいちゃんが 
アイスを買ってきたっていうから 

とりあえず… 
一階におりた…。 

「…………。」

そして。 

先ほどから沈黙が…っ 

(き…気まずい………。)

「……………。」

ガタ ン 

いきなり、ぉにいちゃんが立ち上がった。  

「………?」

「…嘉穂〜…」

「ぇ?!な…何?!」

「…この前、ごめんな…。」

「え…」

な… 
何がごめん なの? 

「…ぇ…ぉにいちゃん…」
「あの時…俺、どうかしてたんだ。」

は? 

「なんかさ、誰でもいいから慰めて欲しくて…」

誰でも いいから…? 

「で…あんなことしちゃったってゆうか…。」

「…あたし気にしてないよ。」

バカだった。 

期待したあたしがバカだった。 

「…ぁたしの言葉も、届いてないみたいだし…」

「え…?」

「…ぁたし部屋に戻る。」
「嘉穂…ッ」

…何、怒ってんだろ。

…やっぱ 

兄妹の壁って…。 






…ぁたしは 

一生、ぉにいちゃんの…






“特別”になることは 



ないんだ……。





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