おにいちゃん。
5* 試練
。。。。
「おかえりなさいッ!…って、あら?二人でお出かけしてたの?珍しいわね。」
ギクッ
「ぅ…うん、そうなの。」
「ぉ…ぉう、そうだよ。」
ヤバい
顔に出てそう…
「ふーん、そう。まぁいいわ、ご飯出来てるからね。」
よかった…
怪しまれてないみたいだ…
ボソッ…
「裕恭、よかったね」
「まぁな」
あたしたちは夕食を食べに行くことにした。
「あぁ、今帰ってきたのか。おかえりなさい。」
はッ……
お父さんも居たんだった…
「うん…ただいま。」
「なんだ、裕恭も一緒だったのか?どこに行ってきたんだ。」
ギクッギクッ
「え…ぇっと…」
「嘉穂が洋服欲しいって聞かなくてさ、一緒に洋服見に行ったんだ。」
「…そうか。何かいいのあったか?」
えッ
あたしに振るの??!
「いや、なかったよッ!」
「…そうか。」
ふー、びっくりした。
ふと裕恭の方を見ると、
口を押さえて、笑うのを堪えていた。
「も〜〜……」