おにいちゃん。
と、いうわけで
家を抜け出しました。
「お、可愛い。」
「もぉ、やめてよ…」
そりゃ、裕恭の前でダサいカッコできないよ。
「どこ行くかなー。」
「あんまり遅かったら怪しまれるよ?」
「んー、ほどほどにしなきゃな。」
「うん…。」
いくとこなんてないよ?
「あ、あの公園にいこっか。」
「あの公園?」
「昔よく遊んでた公園だよ。この前も行っただろ?…嘉穂の足に虫がいて大騒ぎしたじゃん。」
「あ…あぁ、そういえば。」
「よし、決まり。」
あーあ…
また勝手に決めちゃった。