おにいちゃん。
「…わかったよ。こっちおいで。」
「うん」
あたしは、おにいちゃんのとなりに腰をかけた。
「あ、これおにいちゃんでしょ」
指を指したのは
赤ちゃんの時のおにいちゃん。
「この全裸のやつ、嘉穂だろ」
おにいちゃんが指差したのは
小さい頃、二人でお風呂に入ってる写真。
「ちょッ…///みなくていいでしょ、そんなの!」
「これがよくこんなに成長したなぁ...」
「そういえば…なんで小さい頃の写真なんかあるの?お母さんたちは再婚したんじゃ…??」
「俺らがまだ小さい時に再婚したんだよ。」
「そっか…。だからまだあたしたち、何も知らなかったんだ。」
「そう」
でも
お父さんとお母さんが再婚したから、
あたしたちは出会うことができた。
もし再婚してなかったら
あたしたちが出会うことはなかった。
「なんか、複雑〜。」
「まーな」
「…おにいちゃん。」
「…ん?」