おにいちゃん。


カラン、コロン♪ 

やってきたのは、 

お洒落なカフェ。 

カフェで合コンって… 

どうなんだろ………。






「ごめーんッ!遅れちゃったぁ…」


全員の視線が、あたしにむけられた。 


「もォ、遅いよ嘉穂ッ!!」

いきなり不満げな梨紗。

「ごめん、ごめん。」

えっとォ…

イケメン、イケメン… 

っ?! 

え?! 


ふと目に止まった男… 

あれはまさか…!! 


「ぉ…ッおにいちゃん?!」

「おう、嘉穂。」

「な…ッ、なんでここにいんのよっ」

「嘉穂を迎えに。」

「は……はぁ…??」



…何言ってんだ、この人は。 


「てか、えぇッ?!この人嘉穂のお兄さんなのッ?!」


やっぱ、食い付いてきたか。梨紗。 

「知らないッ…こんな人!」

「ほら、つまらねぇ事言ってないで、帰るぞ。」

「やぁだッ!何のためにここに来たのかわかんないじゃん!」

「何の為だよ。」

ギックゥー… 

何の為って―… 

そりゃあ…ねぇ…。 


「なッ、何でもいいでしょッ!」

「じゃ、帰るぞ。」

そういうと、ぉにいちゃんはあたしの手を掴んだ。 
「ちょッ……」

(何やってんのよ、もうッ!)

「じゃあ、後は皆様方で楽しんでくださぁーい♪」

えぇっ… 

「えーっ、お兄さん帰っちゃうんですか―?」

えぇっ…

「うん。邪魔しちゃってごめんね、梨紗ちゃん!」

えぇっ………… 






…カラン、コロン。 





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